2024年7月8日
カナダ農務・農産食品省
アルバータ州カルガリー

本日、ローレンス・マッコーリー農業・農産食料大臣は、持続可能なカナダ農業パートナーシップ(Sustainable Canadian Agricultural Partnership)の一環であるアグリマーケティング・プログラム(AgriMarketing Program)を通じて、牛肉・畜牛の2団体に対する600万カナダドル以上(日本円で約7億2000万円)の投資を発表しました。
この投資は、既存および新規市場におけるカナダ産牛肉の認知度と需要を高めるプロモーション活動を通じて、カナダの牛肉産業の成長を促進することを目的としています。
カナダビーフ国際機構は総額5,865,110カナダドル(日本円で約7億円)、カナダ畜牛協会は総額453,364カナダドル(日本円で約5500万円)の助成を受けます。これらのプロジェクトには、広告キャンペーン、貿易ミッション、技術訓練、教育セミナーなどのプロモーション活動が含まれています。
海外市場における貿易の拡大は、カナダの経済活動を活性化させ、サプライ・チェーン全体を通して農家や企業にプラスの影響を与えます。

関係者のコメント

「カナダ産牛肉が世界の舞台でトップクラスの地位を獲得しているのは、カナダ産牛肉の生産者が品質と持続可能性にコミットしているからです。 主要な海外市場においてカナダ産牛肉のプロモーションを続けることで、カナダ産牛肉の競争力を高め、生産者の収入を増やし、世界トップクラスのカナダ産牛肉への需要を喚起することができます。」( ローレンス・マッコーリー農業・農産食料大臣)

「カナダ産牛肉は世界トップクラスの品質であり、今回の資金提供は、カナダ産牛肉産業の成功に欠かせない国際市場において、カナダ産牛肉・仔牛肉の輸出が持つ価値への認知度向上に対する取り組みを後押しするものです。」(カナダビーフ国際機構プレジデント エリック・ビアンヴニュ)

「カナダ産牛肉が世界の需要に応えるために市場を拡大し開放するには、積極的な関係構築の取り組みが必要です。地域内、全国、および海外に至るこれら全ての関係構築が、貿易と協力の扉を開くものであり、アグリマーケティング・プログラムは、カナダの牛肉生産者の世界各地での活躍を支援します。」(カナダ畜牛協会プレジデント ネイサン・フィニー)

主要データ

  • カナダ産牛肉の輸出額は近年増加している。 2018年から2022年にかけて、その額は27億カナダドルから47億カナダドルに増加し、2023年にはカナダ産牛肉の輸出額は50億カナダドルを超えた。
  • 2023年におけるカナダ産牛肉の上位輸入国には、米国(40億カナダドル)、日本(3億5100万カナダドル)、メキシコ(2億8400万カナダドル)、韓国(1億2200万カナダドル)、ベトナム(7900万カナダドル)が含まれる。
  • Sustainable Canadian Agricultural Partnership(持続可能なカナダ農業パートナーシップ、Sustainable CAP)は、連邦政府、州政府、準州政府間の35億カナダドル、5年間(2023年4月1日〜2028年3月31日)の協定で、農業、農産食品、農業に基づく製品セクターの競争力、革新性、レジリエンスを強化するものである。
  • アグリマーケティング・プログラムは、Sustainable CAPに基づく連邦政府のプログラムのひとつで、カナダの製品と生産者を差別化し、カナダが持つ高品質で安全な食品という評判を活用する業界主導のプロモーション活動を通じて、業界が国際市場への輸出を拡大・多様化し、国内市場の商機獲得を支援するために設立された。
  • このほどカナダは、フィリピンのマニラにIndo-Pacific Agriculture and Agri-Food Office(インド太平洋農産物・食品事務所(IPAAO))を開設した。 IPAAOは市場アクセスを強化し、技術協力を進め、カナダの輸出業者が輸出を多様化するための新たなビジネスチャンスを見極め、カナダへの投資誘致活動の支援を行う。