カナダビーフの安全性

Canada Beef
カナダビーフはどこからきたの?

  • カナダビーフはどこから来るの?
    カナダの地形と気候は食肉用の牛を育てるのに理想的です。このページではカナダの牛の一生を、その誕生から成長、そして世界的にみても高品質の牛肉となってみなさんの食卓に届けられるまでを見ていきます。

  • カナダでの牛の子作りは、仔牛が春に生まれるように、夏または秋のはじめに行われます。これは牧草が十分にある季節的にも良いタイミングです。仔牛は牧草地で母牛とその群れの中で育ちます。仔牛は最初に母乳で育てられ、やがて牧草を食べるようになります。カナダでは仔牛は広々とした自然の牧草地、昔からの牧場、また穀物や野菜の栽培に向かない土地で育ちます。野生のバイソンが何百年もそうしてきたように、食肉牛も堆肥をもたらし、土地を豊かにし、牧草の成長を助けます。そのためカナダの農地の68%で野生動物が生息できます。

  • カナダの四季と多様な地形は世界最高クラスの食肉牛を育てるのにふさわしい環境を作ります。牛は何種類もの質の高い牧草地で1年のほとんどを過ごします。冬には栄養価の高い干し草と穀物も合わせて与えられます。

  • カナダの厳しい自然の中で牛を育てるには仕事熱心で働きものの人々が必要です。農業や牧場を営む人々は2つの目標を持っています。まずは牛の成長にふさわしい環境を維持すること、次に健康的な牛を育てることです。カナダの畜産農家の98%は家族経営で何世代にも渡ってこの仕事を続けてきました。

  • 仔牛が成長し牧草と干し草だけを食べ、乳を飲まなくなることを離乳といいます。その頃までに仔牛は226〜360kg(500~800ポンド)までに成長しています。

  • 大きくなった仔牛は生まれ故郷の牧場を出て競売にかけられ、別の農家や畜産家に買い取られます。ただし雌の仔牛の多くは生まれた場所にとどまり、いずれ母となって群れを大きくします。また最も優良な雄の仔牛も元の農家にとどまり、子作り用の「種牛」になるように飼育されます。

  • 仔牛はさらに成長を続け、牧場で自由に牧草を食べます。そこには風雪を避ける小屋やきれいな水もたっぷりあります。地域によって仔牛は小屋や屋外の囲いの中に入れられ、管理の行き届いた食事療法で理想的な成長をとげます。全ての牛が有資格の飼育員や獣医さんの診断を定期的に受けて健康を維持します。

  • フィードロット(集中肥育農家)の仕事は牛の体重を効率良く増やすこと、牛の栄養状態を整え、常に健康でいられるようにすることです。この肥育場は安全でストレスのない健康的な環境で、屋外または室内のいずれでも体を自由に動かすことができ、水と餌が提供されます。牛は普通60〜200日間フィードロットで高エネルギー食を食べて過ごします。

  • カナダの食肉牛のほとんどは「牧草育ち、穀物仕上げ」です。一生のほとんどを牧草の割合が多い餌(フォーレッジ)を食べて過ごし、最後に穀類(大麦やとうもろこし)を食べさせられます。牛が望ましい体重(最低680kg/1,500ポンド)まで成長すると、出荷の準備になります。牛はトラックで輸送され、政府の認めたと畜場でと畜されます。

  • 訓練を受けた専門家(グレーダー)が、霜降り具合など様々な点から牛肉を評価し、国の標準に沿って格付けします。A, AA, AAA とプライムは市場で売られている高品質のカナダビーフです。それを優秀な肉屋さんが各部位に切り分け、リブ、ロース、サーロイン、また、ステーキ、ひき肉などお馴染みの商品に仕上げます。

  • カナダは世界で最高水準の安全な食料生産システムを備え、多くの段階を踏んでその維持に努めています。例えばRFID(無線読取式個体識別)タグシステムがその一例です。このタグを牛の耳につけると、それぞれの牛がどこの群れ、どの農家から来たのかを知ることができます。

  • カナダビーフの品質と安全基準は世界的にも高水準であると知られています。そのためカナダ国内のみならず世界各地の家庭、と畜業者、シェフから熱いまなざしで見られています。カナダビーフの生産量の45%は海外に輸出されています。

  • カナダビーフは栄養素の塊。タンパク質、鉄分、ビタミンB12、亜鉛、その他必須栄養素がこれほど詰まった食品は世界でもまれです。そんなカナダビーフが食卓に届き、みなさんの「燃料」になれば、エネルギーいっぱいの強い体と健康が手に入ること間違いなしです。