Makoさん考案レシピ
牛タンの赤ワイン煮込み

材料 2〜3人分
- カナダ産牛タン元ブロック
- 500g
- 塩
- 小さじ1/3
- 黒胡椒
- 適宜
- 小麦粉
- 大さじ2
- サラダオイル
- 小さじ2
- 【A】
- にんにく
- 3〜4かけ
- 玉ねぎ
- 大1/2 個
- にんじん
- 1/3 本
- セロリ
- 1/3 本
- 砂糖
- 小さじ1
- にんにく
- 3〜4かけ
- 玉ねぎ
- 大1/2 個
- にんじん
- 1/3 本
- セロリ
- 1/3 本
- 砂糖
- 小さじ1
時間
牛タンは煮込むほどに細かな繊維の中に味が入り込み、ベルベットのような舌触りと柔らかな食感に仕上がっていきます。そして長時間煮込んでも味が抜け落ちたり型崩れなどが起きないので、安心してゆっくり煮込んでみてください。
ふくよかな香りと旨味が染み込んで口の中でとろけるような濃厚で柔らかな口当たりを楽しめます。凝縮された旨味が喉を通る瞬間の美味しさは病みつきになること間違いなし!
最初に小麦粉をつけ、表面をしっかり焼き付けることと香味野菜の深めの炒め方がソースの味に深みとコクを作り出すポイントとなりますので、しっかり焦がしてじっくり炒めることが大切です。
今回は、ミルキーなマッシュポテトを作りその上に重ね赤ワインソースをかけました。フレッシュな皮ごと食べられるぶどうもちりばめて自然の甘みとともにいただきました。
時間はかかりますが、作業の手間はさほどありませんので、ぜひチャレンジし深まりゆく秋の日にワインとともに楽しんでみてはいかがですか。
作り方
- 1
-
牛タン元を3等分にカットし、塩胡椒を軽く振り全体に小麦粉を叩いておく。
- 2
-
直径18cmの鍋にサラダオイル小さじ2を入れ①を加え、中火で両面をこんがりきつね色になるまで焼き上げ、一旦バットに取り出す。
- 3
-
Aの香味野菜は全て薄切りにし、②の鍋を洗わないままそこに加え、強火で焦がしながら炒める。焦がすためにあえて小さじ1ほどの砂糖を鍋の中に加え、キャラメル状になってきたら野菜で焦げ目をこそげ取るようにしながらしっかり深く炒める。
- 4
-
③にワインを注ぎ②のお肉を戻し、ブイヨンキューブ1つと傷をつけたローリエを加え、中火で沸騰させたら極弱火に落とし蓋をして2時間煮る。
★この作業中、ガスの場合は鍋に火が入りワインのアルコールに火がついて炎が上がるので充分気をつけて作業してください。
★2時間の間に何度も様子を見ながら、水分が牛タンの高さより少なくなってきた場合水を適宜加えて煮続けるようにします。焦がさないよう充分注意してください。
- 5
-
再び牛タンを取り出し、鍋中のルーと野菜を濾し分け、ルーを鍋に戻したら米粉を小さじ2弱振り入れぐるぐる鍋中を混ぜながら弱火でソースの濃度を確かめつつ牛タンを再び鍋に戻し、更に弱火でソースに艶が出るまで2〜3分煮る。
- 6
-
仕上げに塩と少量の醤油を垂らしバターを加えて味を整える。
- 7
-
お皿にマッシュポテトを盛りその上に盛り付け、ぶどうとセルフィーユを飾って完成。
料理家プロフィール

Mako (多賀正子) 料理研究家
2005年 NHK「第15回きょうの料理大賞」でグランプリを受賞。
2006年より料理教室 Creative kitchenを主宰。
NHK「きょうの料理」「あさイチ」で講師を務める。
三男一女を育てた経験の中で培ったパワフル&ボリューミーな肉料理が得意。
主婦歴も長く、レシピは手際よく作りやすく美味しいと評判。
テレビや雑誌を通じ料理の楽しさとみんなで食べることの大切さを伝えている。
豪快ながらも繊細な盛りつけやコーディネート術のセンスにも定評がある。
おおらかで明るい人柄が人気。
現在は4人の孫のバァバでもある。
著書
『大皿料理で大手なし上手』(世界文化社)
『禁断のレシピ』(NHK出版)
『スタミナおかず』(主婦の友社)
『大家族ごはん』(成美堂出版)
『ひとりでお弁当を作ろう』(共同通信社)等がある。